こんにちは。

作家ロバート・ハリスの対話型コミュニティ、運営事務局の田村です。

 

このコミュニティでは、"対話"というものについて色々な角度からメンバーのみなさんと考えていきたいと思っており、

 
それにあたって、7月26日(今夜!)のコミュニティ会では、「"対話"と聞いて思い出す本や映画はありますか?」をテーマに、メンバーのみなさんとお話します。

 

*参照:


 

今日は、私が"対話"と聞いてまず最初に思い浮んだ一本の映画について書いてみようと思います。

「The End of the Tour」(邦題:「人生はローリングストーン」)

 

これは実話をもとにしたアメリカ映画で、2人の実在する作家( *そのうちの1人は2008年に自ら命を絶っているのですが )が主役の物語です。

 

予告編:https://youtu.be/oey8M0kc5kY


 

以下、予告編YouTubeの概要欄より引用。
 

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天才作家と風変わりな記者のノスタルジックな5日間を描いた実話
【ストーリー】
米ローリング・ストーン誌の若手記者デヴィッド・リプスキーは、新進気鋭の作家デヴィッド・フォスター・ウォレスに興味を持ち、密着取材を申し入れる。新刊のブックツアーに同行することになったリプスキーは、気さくなウォレスと意気投合するが、次第に彼の心の闇の部分が浮き彫りになり、二人の関係がギクシャクし始める。うつ病、アル中、自殺未遂、さらにはヘロイン常習の疑いも・・・。気まずい雰囲気の中、リプスキーは5 日間の取材を終え、ウォレスと別れるが、12 年後、恐れていた悲劇が突然やってくる。 
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私は2年前に、この映画の存在を一冊の本によって知りました。

 

http://www.seibundo-shinkosha.net/products/detail.php?product_id=5293

 

そうこの映画、日本では劇場公開されていません。

 

少しお話が逸れますが、
この本は、脚本家 / 映画監督の三宅隆太さんがWEBの連載コラムとして書いていたものをまとめた一冊で、


本書の言葉を引用すると、

 

"「こんなに面白いのに劇場公開されないだなんて..もったいないなぁ」というスタンスで書かれた「良質な未公開映画を紹介するエッセイ」のようなもの"です。

 

連載で最後に紹介された作品(本書では最後から二作目)が、先程の映画「The End of the Tour」(邦題:「人生はローリングストーン」)でした。

 

紹介ページの大見出しにはこう記されています。

 

"自己開示できない男性性の弱さを切実かつチャーミングに描いた正義の映画"

 

様々な未公開映画が紹介されている一冊ですが、最も気になったのがこの映画でした。

 

その理由は、「2016年に観た映画のなかではダントツに面白かった作品で、各所で個人的な年間ベストワンに挙げています。」と書かれていたからというのもありますが、

 


何より、具体的なその紹介文に心惹かれたのです。

 

以下、一部を抜粋します。

 

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全編ほぼ「会話劇」という作りのため、ハイコンセプト好きの方からすると、退屈で地味な映画という印象を抱いてしまうかもしれません。

実際、映像的なケレン味や劇的な展開は皆無ですし、終始セリフの応酬が続きます。

 

(中略)

 

単に台詞が多いというだけではなく、「言葉」そのものを大切にした映画です。

 

言葉を交わすという行為自体に着目し、ひととひととが会話をする、あるいは対話を繰り返すとはどういうことなのか?いったい何をどれだけ話せば、ひとはわかり合えるのか、あるいはわかり合えないのか?

 

そういった人間関係の根底に鎮座する「バーバル・メッセージを通じた相互理解」の受容性と可能性を、作家という「言葉とともに生きている」ふたりの人物を軸に捉えながら、時にシビアに時にユーモラスに描いていきます。

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実際に観てみると、紹介文の通り、大きな展開は何もなく、主人公2人の5日間の旅をひたすら描いたロードムービーなのですが、

 

2人の人物の

 

・人との距離の取り方
・自身のコンプレックスの認識
・それとどう向き合っているか
・自己開示の在り方

・社会との繋がり方

・承認欲求との付き合い方

 

そういったことについて、とても考えさせられる傑作でした。


 

会話というのは不思議なもので、

 

その時のシチュエーションだったり、相手によってであったり、相手から投げられたボール(言葉)によってであったり、はたまたその時の自分の心の状態(ゆとり具合など)であったり、

 

そういったいくつもの要素によって、自分も(そして相手も)想像していないものになることがあります。

 

この映画に登場する2人も、

会話を通じて
徐々に心を通わせていく部分と、

最後まで変わらない部分とがあり、

それも物語に引き込まれる理由のひとつでした。

 

興味のある方はぜひご覧になってみて下さい。
https://www.amazon.co.jp/dp/B01AB1ODCS

 

(感想を語り合うのもまた楽しそうです!)

 

それではこの辺りで....







* 上記画像の一部は、Amazon 及び RECORD STORE DAY から転載しています。